『トランス男性による トランスジェンダー男性学』(大月書店)
「トイレはどうするの?」p31
「なぜ胸オペしないの?」p187
「なぜSRS(子宮卵巣摘出)しないの?」p203
「なぜSRS(陰茎形成術)しないの?」p175
「男性とセックスするなんて結局女でしょう?」p131
「男性特権のために性別移行するのでは?」p55
「トランス男性が男性専用スペース利用は無理でしょう?(だって身体女性だから)」p33
「トランス男性は身体女性なのだからフェミニズムで助けてやるべきではないか?」第4章
「性欲アピールは有害な男らしさでしょう?」p135
「レズビアンを裏切ったのか?」p190
トランスヘイターという存在は、ときにトランス当事者の内面に既にある不安を煽り、同調させるようコントロールする。これは、“効く”のだ。トランス男性に限っていえば、「トランス男性は男性です」と、誰よりも自分自身がまず信じられなくなっている(時期がある)からだ。そのためトランス男性当事者がトランスヘイターになり得るし、逆の境遇であるトランス女性に対しても、「(私が達成できないのと同様に)トランス女性は女性」ではない、と決めつけにかかる。トランスヘイターが投げてくる粗末な疑問(という差別・偏見)は一蹴したいところだが、トランス当事者までもその疑問を抱いてしまうのだから、なるべく丁寧にときほぐす必要もあるのだろう。
「男性扱いされたら嬉しいんじゃないの?」p162
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