2023年1月31日『男らしさの歴史2』旅を男のものとする理屈藤原書店から出ている邦訳『男らしさの歴史』(アラン・コルバン他)全3巻から、とくに興味深かった章をまとめる。 ●フランスは無理して「男になる」? 私が好きなのは、2巻の「第5部 男らしさを訓練する異国の舞台」ー「第1章 旅の男らしい価値」(p.415-)だ。以下、引用ページ...
2022年9月6日『マスキュリニティーズ』第5章「完全なる新世界」メモレイウィン・コンネル『マスキュリニティーズ』 https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b605480.html 訳:伊藤公雄ほか 2022年 新曜社 第5章「完全なる新世界」p.159-p.190...
2022年5月1日男性とフェミニズムの距離感についての、生意気なメモ。昨今の(?)男性学・男性性研究等について思うこと。 「男性差別」を訴えるマスキュリストに、久米泰介氏がいます。現在のところ「男性差別」をメインに論じた本を4冊は翻訳しています。 私はこれに一部賛同しています。といっても、99%の女性差別温存の視点を差し引いて、残り1%に金が...
2022年3月12日多賀太著『ジェンダーで読み解く 男性の働き方・暮らし方』一気読み待っていました。 『ジェンダーで読み解く 男性の働き方・暮らし方 ワークライフバランスと持続可能な社会の発展のために』(時事通信社) 多賀太さんの著作といえば、主だったところで『男性のジェンダー形成』(2001)、『男らしさの社会学』(2006)、『揺らぐサラリーマン生活』...
2022年2月20日【メモ】見えない「男性特権」ーートランス男性の視点から場所: Readin’ Writin’ BOOK STORE (東京都田原町の本屋さん) 2022/2/19【周司あきら & 川口遼】 見えない「男性特権」ーートランス男性の視点から 『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』刊行記念トークイベント...
2021年11月25日加害性を背負い込む覚悟と共に『男性の非暴力宣言』を開く11月25日は「女性に対する暴力撤廃の国際デー」である。 ◯回想ーー「女性」 「基本的に女性は男性を警戒している」 (『モテたいと思っている男って、なんであんなに気持ち悪いんだろう』大島薫) 女性ポジションに置かれた人間(つまり女性と同一視される状況の一部トランス男性も含む...
2021年11月7日『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』強く濃く線を引く?『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か # MeTooに加われない男たち』を読みました。 すごく大切なことが言語化されていて、読むべき本だと思います。幾多の痛みを引き連れていることが文章から伝わりました。 ただ、この本に限らないのですが、杉田俊介さんの文章には妙にザワ...
2021年10月17日トランス男性を男性学に導入する理由タイトル通り、トランス男性を男性学の範疇に取り込む必要性について、です。 1、トランス男性が男性として生きているなら男性学の範疇に入るはず トランス男性が男性として生きている以上、男性学で解釈が試みられないのはおかしなことではないのか?という自然な疑問が第一にありました。...
2021年10月7日タイトル決定!『トランス男性による トランスジェンダー男性学』2021年12月出版予定の本の、タイトルが決まりました。『トランス男性による トランスジェンダー男性学』というものです。 仮題はずっと『トランスジェンダー男性学』でした。 もう少し当事者性を出すために、『トランス男性による』と冒頭につけることになりました。これはやや小さめ表...